orangestar2

小島アジコのブログです

google検索の劣化して専門家はdiscordに行ってしまいインターネットには屑情報だけになってしまった

またはてないじりの漫画描いてごめんなさい…。でも思いついたら描かないでいられなかったのと、あと、自分が描かなかったらだれが描くんだろう、だれが人力検索はてなのことを思い出すんだろうと思って……。


q.hatena.ne.jp
人力検索はてな




www.gizmodo.jp

この記事にある通り、最近はさらにひどくなってる。生成AIによって記事の作成が容易になってるのもあるんじゃないかな。よくわかんないけど。

goldhead.hatenablog.com

また、このエントリには全面同意で、本当に個人の記事にたどり着かなくなった。それに伴い、特殊な事例の処置の仕方(昔は大抵個人がメモっていて、そういうのがヒットした)も全然わからなくなった。野生の専門家がまとめた特定の分野に詳しいホームページが2000年ごろは結構あったんだけれども、そういうものも一切ヒットしなくなった。まず、そういう静的にまとめられたページ自身がなくなってしまった。(多分HPサービス自体が終了して見れなくなってしまったというのもあるんだろうけれども)

専門家同士のやり取りというものも見れなくなった。ちょっと前までは旧twitterでそういうやり取りがなされていたのだけれども、外野の横やりや手斧でだんだんと減っていったところに、イーロンマスクによるX化とインプレゾンビのせいで、そういうものが絶滅してしまった。

今では、そういう専門値は、そういう人たちで集まってdiscordで話をしている(らしい)。

素人や一般人がそういう知識にアプローチしようとしても、その入り口がない。インターネット以前の「専門家が専門家だけで集まって情報をやり取りしている」状態に戻ってしまった。いや、今は以前よりもひどい。

昔は書籍という形で専門知識への入り口が開かれていたが、昨今の出版のトレンドでそういう本が発売されにくくなってしまった。一時期のインターネットのせいでみんな情報はタダだと思ってしまったせいだ。よくない。大規模ショッピングモールが来て撤退した後の田舎町の商店街のように、焼け野原になってしまった。

自分は2000年ごろにインターネットに夢を見ていた人間なので、こういう状況をあまり好ましいと思えない。discordに書き込まれた情報はクローズドで検索不可能であり、一般市民には手に入らない情報になってしまっている。でも、そもそもインターネットの理想というものは、世界中のすべての情報に誰でもアクセスできるというものではなかったのか。全ての情報が全ての人に開かれている、世界で起こった全てのことにログが残り、それにアクセスできる、それがインターネットだと、そのように思われていた時代があった。

それが最近は嘘だってわかってしまった。インターネットの情報やログというものは紙よりも消失が早く、10年前のログには殆どアクセスできない。10年残るサービスはほとんどなく、サービス終了とともにログも消失してしまう。何もかもが残らない。そして今、専門知はクローズドなサークルに独占されて、『インターネット集合知』という幻想も消えてしまった。

寂しいなあ、何とかならないかなあ、なんともならないんだろうなあ。

という風に思っています。