7月28日に、はてなブックマークガイドラインが公開されました。
…なんか言及しないといけないような気がして…何か気配のようなものを感じて…。
というわけで、自分がこのはてなブックマークガイドラインについて思うところを書いてみようと思います。
そもそもはてなブックマークとは何か
はてなブックマークは『ブックマーク』と『ミニブログ(SNS)』と『記事コメントサービス』の3つの性質を併せ持つ
はてなブックマークのヘビーユーザーの皆さんには今更説明する必要はないかと思いますが、はてなブックマークは単なるブックマークサービスではありません。単なる個人のブックマークをクラウド上に保存するサービスであればそこにどんなコメントを書いても問題はないからです。それが公開され、そして、記事ごと、ブックマーカーごとに整理されるということが問題になってきます。
『ミニブログ』としての、『コミュニケーションの場』としてのはてなブックマーク
はてなブックマークでは頻繁に『大喜利』が行われています。そこでははてなブックマーカー同士がある程度お互いにお互いを認識し、ある種の暗黙的、相互的なコミュニケーションが発生しています。そこにはブックマークとしての機能ではなく、Social Networking Service『コミュニティ型の会員制のサービス』が確かに存在しています。そして、それは大喜利だけではなく、各記事のコメントの中でも、ブックマーカー同士の相互のコミュニケーションは発生しています。
一方的、そして“暴力的”な『記事コメントサービス』としてのはてなブックマーク
はてなブックマークはどのような記事にもブックマークをつけ、そこにコメントをつけることができます。それがどんなに個人的な日記でも、切り取られた140文字のつぶやきにもです。それは、新聞記事や法人のサイトなら良いですが、はてなブックマークのことをしらない一般人に対しては、そのコメント群は暴力に、恐ろしいこととして映るのは簡単に想像できます。いきなりしらない集団にひとりひとり殴られたり撫でられたりするのは気分的に良いものではないでしょう。
しかし、記事側から見れば、このコメント群は記事を理解するための助けにもなります。
この3つの性質は相互に矛盾する。
個人的なブックマークとして考えれば、その時の自分の素直な気持ちや、感じたことを書くのが正しい使い方でしょう(これはプライベートモードを使えばよいですが)。しかし、それは世界中に公開されます。ブックマークとしての機能とSNSとしての機能は相反するものです。また、一つの記事にたくさんのコメントが付き、記事についての補助線になるという機能はブログに対しての暴力としても機能します。はてなブックマークは、この3つの機能がギリギリのバランスをとることによって成り立っています。
今まで結構失敗してる
この3つの機能は時々バランスを崩して暴走しています。ここにはあえて書きませんが、いくつか悲惨な事件も起こりましたし、裁判もありました。